誰も書かなかった葬儀のお話 ・・『駐車場へ向かう道』編

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我が家から仕事で使う車が停まっている駐車場までは、歩いて五分ほど。急いで歩いても三分ほどで着きます。

最初の入電があり、折り返しご家族に直接電話して状況などを伺います。すぐ支度して出かけるのですが、駐車場へ着くまでのこの数分間が、私には結構重要です。

この数分の間で火葬場の日取りや場所、ご安置場所の提案やこれからの流れをざっと頭で考えます。
人は決めつけられると面白くないでしょうから、第二案、第三案まで考えます。
事前相談でお会いした方なら、ご家族の顔などを思い浮かべなから、どんな葬儀にしようかと考え始めます。

エンジンをかけて暖気する間に、必要に応じて車両関係や安置場所の予約をします。待っているご家族がいる以上、時間は絶対ムダにしません。すでに話がついて場合は、ここで式場まで抑えます。ご家族の元に到着するまでに、葬儀の日程や場所が決まっていることもあります。一本の電話をする・しないで、葬儀の日程が大幅にずれたりするのです。

迎えが来るまでのご家族の気持ちというのは、夜道をライトの暗い車で走っているようなものです。そこでライトを明るくしてあげたり、街灯を灯したり案内板を設置するのが我々の仕事だと思うのです。
でもあくまで運転するのはご家族自身。私たちは手伝いに過ぎません。葬儀後の様々な道を駆け抜けるのは、ご家族です。

駐車場へ向かう間、そんなことを考えてます。

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