ラストノート

みながわです。

あるセレモニーレディー(葬儀の進行業務をする女性)の友人が見せてくれた一枚の紙。

それは自分が死んだあとは、どんな葬儀にしたいか、誰を呼んで、誰に声をかけなくてよいか、棺には何を入れたいとか、葬儀後は何をすればよいかなどを遺族に伝える事柄を書く、死後の“チェックシート”だった。

『死』というものは何かと忌み嫌われる。それをなんと肯定的に捉えているのだろう。

これを歌に出来ないものか… 30分後には原詞が完成していた。

ラストノート

作詞・作曲 みながわじゅん

いつか死ぬ… いつか死ぬ。  私も、あなたも、誰もかも

悔やむな、悲しむな、泣くな、わめくな。 それは運命…仕方ない

だから今 だから今 何をしなけりゃならないのか

わかっているはずなのに 知っているのに 明日でいいやと…先延ばし

我が子らよ 我が家族よ 友人達よ 愛する人よ

ここに想いの丈を記しておくから 参考までに読んでほしい

葬儀はシンプル。 普通でいいから

ただ…お酒だけは、どんどん振る舞ってほしい

遺影は軽井沢で撮った写真を 白い帽子で笑っているやつを

棺には…ミステリー小説、プラモデル、煙草、時刻表

阪神が勝った新聞、あの帽子、燃えない眼鏡は骨壺に

大学の連中は呼んでくれ でもアイツは呼ぶな 面倒くさいから

祭壇には果物をいっぱい飾って 私の分まで食べてくれ

辛気くさい式は嫌だな 笑ってガヤガヤやってほしい

適当にお経を読んで、適当に泣いて、見送られるなら最高だ…

最高の人生 最高の別れ 最高の友人 最高の仕事 最高の女…

喰いはないか 言い残しはないか…

最高の出会い 最高の笑顔 最高の恋…

いつもいる いつもいる いつも心の中にいる

だからあなたは歩け 顔を上げて 私のことなど超えてゆけ

だからあなたは歩け 胸を張って 私の分まで生きてゆけ

“ラストノート”という言葉は、歌詞には一切出てこないが、内容を見事に言い得た最高のネーミングではないかと自画自賛している(笑)